和歌山県水土里情報システムでは、利用団体が共通利用される基礎となる「地図情報」と「属性情報」が既に整備されています。利用団体が保有する農地や施設の情報を利用団体毎の目的に合わせてシステムに登録し、編集、個別属性の付加等を行うことによって、地図情報の表示・印刷や台帳情報の検索・分析結果を比較的簡単に導き出すことができ、農地集積、営農指導、施設管理等の基礎資料作成への利用が期待されます。
→ 具体的な使用例(水土里情報ニューズレター)
和歌山県水土里情報システムは、農地に係る属性データを整備することにより、農業生産基盤の整備・保全に活用することを目的に構築されましたが、今は、様々な情報の整備をGIS上で活行うことが出来ます。
和歌山県水土里情報システムでは、利用者のニーズに応じて以下の情報整備に対応できる様にしています。
①中山間地域等直接支払い事業への支援
・協定農地の傾斜度の測定や、対象農地をGIS上で管理できる
②上水道・集落排水施設の管理台帳
・地下埋設物である上水道管路をGIS上で整備し、管路の保全管理や、漏水、
災害時等の応急管理等に活用出来る。
・管路情報を整備することで、計画的な老朽化対策に活用出来る。
③ため池台帳の管理
・ため池の諸元、危険度等を整備することで、視覚的農村地域の防災対策に活用
出来る。
・併せて、決壊時の浸水想定区域図(ハザードマップ)を整備、公開することで
地域住民に対する防災安全度を高めることが出来る。
④災害復旧事業における活用
・豪雨災害等の被災状況を面的、視覚的に把握し、災害宅に活用出来る。
・農地災害においては、復旧に係る字切り図を容易に作成でき、事務の軽減を図
ることが出来る。
⑤空き家台帳の整備
・GIS上で空き屋情報を整備することで、周辺への影響度や空き屋対策につな
げることが出来る。
⑥林地台帳の整備
・農地だけでなく、林班図をデータ化することで、森林管理や計画的な間伐事業
の実施に活用出来る。